西洋占星術=基本の考え方




西洋占星術(アストロロジー astrology)には、余りにも沢山の手法や着眼点があって、
しかもそのどれもが奥深いので、初心者の方々は混乱させられるかも知れません。
しかし基本は、

どの惑星=その人の意識の中のどの部分が、 (知性とか感情とか天使とか悪魔とか色々あるっしょ)
どの星座=どういう傾向を持ち、  (広く浅い知性とか)
どの室 =どういう方向に発揮されるか?  (広く浅い知性が人を楽しませるために使われる、とか)

で、占います。
出生時間がわかる方なら、どの室=どの方向 が占えます。
その他に、惑星同士の取る角度や、星以外のいくつかの重要ポイントの位置などを加味します。


占いに必要な個人データ

その人を占う基本となる図面を、 ホロスコープ horoscope (出生天宮図)と呼びます。
チャート chart、マップ map 等とも呼ばれます。
それを作成するのに必要なデータは、以下のものです。

・生年月日
戸籍上の記述と実際が違う場合は、実際の方
・出生時刻
5分刻み位の精度で解るとベスト
・出生地
市町村名まで解るとベスト、緯度と経度が出せれば良い
生まれた産院や母親の実家など、現実に生まれた場所

 ※もちろん、生年月日が解るだけでも、かなり詳しく占えます。


その人の基本となる3要素

その人の基本的なキャラを定義付けするのには、特に以下の3要素を重視します。

太陽
その人の基本的な生きる姿勢、アイデンティティ
「一言で言ってあなたは何物か?」と聞かれたら何と答えるか?
その人の、昼=公的生活での姿。
俗に言う○○座生まれとは、この太陽のある星座を指します。


その人の感情、内面、幼少時の性格
その人の、夜=私生活での姿。

アセンダント(上昇宮)
出生時に東の地平線が何座の何度にあったか
その人の容貌、外見、体質、人から見た表向きのキャラ
または本人の「人からこう見られていたい、人前ではこうでありたい」という希望
 ※約4分で1度、約2時間で1星座移動します。
  経度が1度違うと1度動きます。緯度が1度違うと最大で1度弱動く事があります。


この3要素を押さえるだけでも、太陽星座だけでは見えなかったその人の傾向が、かなり見えて来ます。
この3つの星座の中に、いわゆる「相性の悪い星座」の組み合わせがあると、
その人は自分の内部に矛盾を抱える事になります。
しかしそれは、色々な異なる環境に対応出来るという才能の源ともなります。
反対にその3つの星座が、いわゆる「相性の良い星座」の組み合わせだけだと、
特定の世界に対しては非常に適応出来ますが、
それ以外の世界に対してなかなか適応出来なかったり、コンプレックスを抱えたりします。

(2001-09-03) ※2001-05-04執筆のものに加筆



西洋占星術
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惑星
惑星以外の重要なポイント
室(ハウス)
座相
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出生時間の推測法
ホロスコープを入手したい時
ホロスコープの作り方
太陽のある星座
木星〜冥王星のある星座

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